神風

昇降口を出て伸びでもしたら、第3主砲塔横の右舷側に行ってみましょう。ここは歴史上有名な箇所です。


1945年4月11日 空母イントレピッド等と58.4任務群を構成していたミズーリは沖縄近辺で特攻機の攻撃を受け、爆装した零戦が突如右舷後方から接近、 第三主砲塔右舷側、最上甲板より1m下に突入しました。しかし、爆弾は炸裂せず、四散した機体がパイロットの遺体と共に上甲板を転がり、残存ガソリンによる 火災が発生した程度の損害しかミズーリは受けませんでした。勿論犠牲者も居ません。しかし、この突入シーンは激突寸前にカメラに撮られ、ありとあらゆる神風 関係の書物に掲載されました。皆さんの中にも見たことがある人もいるでしょう。今、そこには突入箇所を示す掲示板とスタンプ台があります。よく見ると、舷側 ガンネル部が少し凹んでいるのが分かります。因みにこのスタンプ台は艦の内外構わず至る所にあります。場所によっては5mも離れていない所もあり、本気で押 していくと、ウンザリしてきます。ただし、日本のスタンプラリーの様に全部押せば景品が貰えるというのではありません。あくまでも自己満足のためですので。


カミカゼアタックのことが書かれています。

わずかに凹んだのが分かります?

噂のスタンプ台。
スタンプの形も燃える零戦になっています。

有名な写真。
特攻機が突入寸前の様子を捉えた、
正に迫真の一枚です。
手前の兵士の顔も引きつったままでしょう。


第三主砲塔の後ろは現役時の航空関係施設があった所で、太平洋戦争時には水上観測機やカタパルト、近代改装時にはヘリコプター着艦甲板がありました。今は天 幕が張ってあり、休憩や何かのイベント時なんかに使われている様です。艦首と同じく、艦尾最後端には行けませんが、昔艦尾にあった40mm対空砲の砲座がその まま残っているのが分かります。


うれしハズカシの第3主砲塔。

長大な砲身です。

正に観光地、こんなモノまでありました。
顔は幾つか取り外せる様になっていて、
人数の多少に対応できます。

後部射撃指揮所と測距儀。
これらはあんまし新造時と変化がないようです。
レーダー射撃が主流だからでしょうか?

艦尾の40mm砲座。
爆風に吹き飛ばされたら、即スクリューに巻き込まれてミンチになってしまいます。



ミズーリ乗船記、トップページに戻る