7月31日



ポグラヤンナラゴラ勝利記念公園。
何でもでっかいロシア、
ここから先、建物まで、まだまだ長い道のりがある..

観光の実質的最終日である今日は、午前中はポクラヤンナラゴラ勝利記念公園へ。対独戦勝50周年を記念した一大軍事博物館なのだが、その 入り口から本館までがやたら遠い。と言うか何もかもデカイので全然距離感が掴めないのだ。正面に何やら記念塔があるのだが、遠くからだと、 ちょっとしたモンだろうと思っていると、実はバケモノのように巨大な建造物であり、その表面には兵士らしい、人間の顔が無数彫り込まれ、 何だか地獄の釜を開けたような何とも趣味悪い塔である。巨大な152ミリ榴弾砲を横目に見ながら、本館入り口に達した我々は大ショックを 受ける。 「休館日だ..」 今度またロシアに来るときのためにしっかり、休館日をメモして、仕方なく外周公園を回る我々だが、それどもここは外部展示も多く、それなり に満足する。T−34からT−80までの戦車達がずらっと並んでいて登ろうが、中に入ろうがOKだ。狭いけどね。この間のKV−85は登る のに苦労したが、新型になればなるほど前面装甲板の傾斜がなだらかなので、登るのは比較的簡単、車長用ハッチでポーズを決めてみる。陸軍だ けではなく海軍もある。各種の艦砲が、池を中心にした公園の四方にあって自由に旋回、俯仰できる。が、しかしまたガキに占領されて使えない。 クソッ!ガキは家でTVゲームでもしてなさい。船を型取った岸壁には、あたかも実在の船のように、艦橋など上部構造物と武装が乗っている。 なかなか面白い趣向だ。このクラスにしては余りにも重武装だが..新しい公園なのでまだまだ整備中の所があり、所々にレストア中の車両が置 いてある。齋木氏は空挺戦車であるASU57を見つけて飛んでいった。レンドリースで送られたマチルダもちゃんと展示されている。アフリカ 戦線のサンド色しか知らない私の目には、ロシア特有の濃いグリーンで塗られたマチルダは異様に映った。アレ、斎木氏がいない。あ〜、林の中 で立ちションしてる。ビールばっかり飲んでるから..空軍の展示では、有名なシュトルモビクを初めとしたソ連機の中にメッサーシュミットもあ る。塗り直してはいるがそれっぽい塗装で安心する。最期の展示は興味をそそる物だった。ロシアの野戦陣地を再現した物でそこをドイツ軍と何 故か日本軍が共同で攻めるという実物大のジオラマだ。ダックインポジションを取っているSU自走砲などは格好が良いが、攻める枢軸側がチェ コ製38(t)やPak40、日本軍は95式軽戦車に90式機動野砲の面々である。ちょっとこれじゃ突破できないよ。38(t)は初めて見 たので嬉しかったが..他にもガラクタを適当に組み合わせて作った連装や3連装の高射機関砲もドイツ軍装備の中にあった。おいおい..



正体不明の河川用砲艇。
主砲はPT-76の流用か?



陸上に設けられた上部構造物と兵装。
面白い展示だと思う。



露出不足だが旧陸軍の95式軽戦車。
90式野砲もある。
塗装を何とかして欲しかった。



ロシアのガキンチョは男女を問わずに
すぐに登りたがる。 


午後は帰り支度にお土産の整理に追われる。急に帰ってからの仕事が気になって、持ってきたスケブにネームを切ったりしてしまった。不覚!


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